畑鐵工所

APCON-PD IIIR 錠重量制御装置
打錠機の性能向上と自動化・FA化に欠かせない装置

・タッチパネルによる簡単操作
・グラフィックパネルでのモニタリング
・予圧・本圧打錠圧力を並行処理
・ON-LINEシステムにも対応
・三元制御機能を標準装備

錠重量制御装置APCON-PDⅢR
特長

錠重量制御装置APCON-PDⅢRは、タッチパネルの採用により機能の充実と性能の向上が図られ、使いやすさと信頼性、応答性に優れた装置です。

・APCON-PDⅢRで構築
・従来機にも取付可能
・APCON-P&W/Dとの連携が可能
・高速打錠機に威力を発揮

打錠機の性能で最も重要とされるのは、生産される錠剤の重量と硬度、それに厚みの三要素です。
しかし、これまでの制御装置は錠重量だけの制御しかできなかったのが実情でした。

この三元制御システムは、従来の考え方を一掃する画期的なシステムです。 制御システムの基本概念は、錠重量の制御は連続的に検出される予圧圧力にて実行し、錠剤の硬度は、同様に検出される本圧圧力によって制御することを基本として、同重量・同硬度の錠剤を得ることにより、錠剤の厚みを一定にするという考え方に基づいています。

APCON-P&W/D 錠重量制御システム
特長

APCON-P&W/Dシステムは、一定時間毎に同期的にサンプリングされる打錠圧力データと、錠重量測定データとの演算処理によって、あらかじめ入力された重量管理値を打錠圧力に自動変換することができます。
信頼性と再現性の高い錠重量制御システムが構築できます。
(APCONは、Auto Press Weight Control の略称です)

APCON-P&W/Dシステムフロー

※WTH とはWeight Thickness Hardness、GIR-CON とはGraphic Intelligent Remote-Control の略称です。

従来製品のGIR-CON SYSTEMに替わる次世代の打錠生産管理システムとして開発されたのがWTH GIR-CON SYSTEMです。本システムは、PC操作による試打運転からの自動立上げと、長時間無人での自動生産運転が可能となった事で、オペレータの負担軽減による作業効率の向上がはかれます。成形品の品質においては、製品の品質要求順位に準じた質量・厚み・硬度の制御が実行され、高品質の製品を安定して生産する事が出来る業界初となるHATAの最新技術により構築された画期的なシステムです。

相関係数取得運転 成形品の質量・厚み・硬度、および打錠圧力、杵先間隔の各成型要素間に成立する各種相関係数を自動運転により取得する機能が搭載されています。また、製品情報をコピーする事で、本システムを備えた他の打錠設備と、登録された相関係数を共有する事が出来ます。

※製品A の相関係数を打錠工室①のシステムからコピーをすることで、打錠工室②の設備で製品A の自動生産が行えます。
※コピー機能には機種制限があります。

試打運転(自動立上げ) オペレータによる試打運転での調整が自動で行える機能が搭載されていますので、オペレータの負担軽減により作業効率が向上します。また、試打運転での調整結果が記録されるので、生産開始直前の成形品の調整結果を管理する事が出来ます。

豊富な制御モード 本制御システムには、成形品の「質量・厚み・硬度」夫々の組合せの内、硬度単独制御を除く制御モード(6種類)の中から対象製品に適した制御モードを仕様打合せの段階で選択する事が出来ます。

  • WT 制御モード 試打運転によって求められた、質量と厚みの各制御基準値に基づいた自動制御が行われる事で、生産される成形品の質量と厚みが製品規格の範囲内に保持された製品が生産されます。このWT制御モードは、密度が重要視される製品に最適な制御処理が実行されます。
  • WH 制御モード及び
    TH 制御モード
    予め登録された基準値設定とサンプリングデータに基づく演算処理によって、WH制御モードでは質量と硬度、TH制御モードでは厚みと硬度の最適な制御基準値が求められ、この求められた質量と硬度、または厚みと硬度の各制御基準値に基づいた自動制御が実行される事で、成形品の質量と硬度、または厚みと硬度が製品規格の範囲内に保持された製品が生産されます。
  • W 制御モード及び
    T 制御モード
    試打運転によって求められた、「W制御モードでは質量、T制御モードでは厚み」の制御基準値に基づいた自動制御が行われる事で、生産される成形品の質量、または厚み、が製品規格の範囲内に保持された製品が生産されます。

遠隔操作・無人運転 質量、厚み、硬度の自動制御を実現した事で、試打運転からの自動立上げと、遠隔操作・無人運転が可能になりました。これにより、打錠ルームとは異なる室内に本システムを設置する事で、オペレータの打錠ルームへの立ち入り頻度が最小限に抑えられ、より容易なコンテイメント対応が実現出来ます。
また、お客様のニーズに合わせたシステムを、より一層実現する事が可能になりました。(オプション)

【SYSTEM の基本設備と動作イメージ】

高品質の製品を安定して生産する事が出来るWTH GIR-CON SYSTEM 2015年に特許登録された本システムと、2016年に特許登録された高精度の杵先間隔検出方式を組合せる事で、高い精度と再現性、信頼性と安定性のある制御システムの構築を実現しました。

(制御モードの種類と内容)

運転モードWTH 制御モードWT 制御モードWH 制御モードTH 制御モードW 制御モードT 制御モード
制御内容生産運転質量・厚み・硬度(※1)質量・厚み質量・硬度厚み・硬度質量厚み
試打運転質量・厚み・硬度(※1)(※2)
(※1)WTH 制御モードでは、制御パラメータを変更する事により、WTH 制御モード以外の全てのモードと同等の制御に加え、硬度単独制御と同等の制御が行えます。
(※2)制御内容を変更する場合はオプションとなります。
項目データ数備考
ユーザー登録数100名-
製品登録数200品目-
サンプリングデータ4096件/1ロット試打、自動生産含む
運転記録65535件/1ロット試打、自動生産含む
ロットファイル(過去データ)無制限ハードディスクの容量に依存
操作履歴5年分または最大4GB4GB を越えた場合は古い記録を1 ヶ月単位で削除します
※本制御システムは、成形品の「質量・厚み・硬度および打錠圧力・杵先間隔」等の収集データと、運転記録、操作履歴の収集が行なえます。また、収集されたデータは印字機能だけでなく、CSV ファイルでの出力機能も搭載されています。それにより、お客様での独自の帳票を作成して頂く事が可能です。オプションとして、ペーパーレス化仕様も準備しております。
GMP、GAMP、FDA、21CFR Part 11 対応

WTH GIR-CON SYSTEM のハード構成(イメージ)