畑鐵工所

1.粉を固める

医薬品錠剤や電池用合剤、錠菓、封止剤をはじめ、触媒・化成品・浴用剤からセラミックス、粉末冶金などのさまざまな分野の粉末、顆粒剤を形にします。

回転式成型機を一般的に打錠機と称しています。粉を固めて形にするために、「充填」、「圧縮」、「放出」の運動を連続的に行う機械です。

2.打錠機とは

打錠機の原理



成型しようとする原料が固定金型(臼穴)に「充填」されたものを容積秤量し、上下金型(杵)によって「圧縮」成型し最終的に金型(臼穴)から「放出」する工程を繰り返す事を基本原理としています。
様々な材質、型に対応
5.HATAの品質

成型品の精度を高めます打錠機でさまざまな粉体を成型する場合に最も重要なことは『成型品の重量精度の確保』にあります。医薬品錠剤の含量均一性や、電池などの成型品における厚み、密度の均一性などにも大きく影響します。DPユニット(定量供給式攪拌フィーダ)や、錠重量制御装置(APCON-PD)、及び三元制御装置、下杵ジャンピング防止機構などは、このような課題に対応するために弊社が開発した代表例です。

圧縮性能の向上加圧ロールによる圧縮性能を向上させ、キャッピングの解消や成型品密度の均一化などのために、予圧ロール(予備圧縮方式)の採用や、大径ロールの搭載を始め、エキセンロール方式やロールシフト方式、加圧保持放出機構の採用など、目的に応じた多彩な対応を実現しています。

易分解・易清掃を重視HATAは常に、現場のオペレータの立場に立った設計思想を重視し、いかに簡単で効率良く、工具なしで安全に作業できるかを追求するとともに、清掃や洗浄が容易で確実な打錠機を提供しています。真空乾燥・減圧打錠が可能な水洗式打錠機や、1時間以内で回転盤着脱が可能なCVX型打錠機などは、この考え方に基づく次世代型打錠機の自信作と言えます。

汚れない汚さないが基本(GMP対策)原料漏れや粉塵飛散、異物混入などを抑え、旧来のような回転盤ギヤや軌道周辺、杵や加圧ロール部などへの粉塵の侵入を防止するために、医薬品製造におけるGMP対策としてのクロスコンタミネーション防止対策を含め、回転盤のセンタドライブ駆動方式や、回転盤ロス受けトレイによる粉塵回収機構、上下杵防塵用ゴムジャバラ&ゴムシールの他、回転盤用防塵カバーやクリーンエア送風機構の採用など、打錠機を汚さないための工夫を随所に施しています。

高速化・高能力化の追求大形や薄肉リング成型、長物成型、また高圧を要する成型などでは回転数が上げられず、生産能力にもさまざまな制約がありますが、HATAは豊富な経験と最新の技術を駆使しながら、これらを一つづつ克服することで打錠機を進化させ、高速化や高能力化への個別の対応を実現しています。

打錠システムの構築HATAの打錠機は、打錠システムを構成する周辺機器・関連装置との連携や、プログラマブルコントローラやコンピュータとの連携による制御、管理システムの構築、医薬品業界における21CFR/Part11対応、各種モニタリングやデータ処理などを考慮して対応できるようにしています。これにより各種の安全対策を始め、打錠行程の自動化、無人化、また群管理システムの構築などに大きく貢献できるものと確信しています。